米ドル指標がポンドの重しに
米ISM製造業PMIは52.7と、拡大が3カ月連続となりました。一方、価格指数(Prices Paid)は70.5から78.3へ急上昇し、2022年以来の高水準でした。ADP雇用統計は市場予想の4.0万人に対し6.2万人増。小売売上高は前月比0.6%でした。 トランプ大統領は米東部時間午後9時(日本時間3日午前1時、GMT木曜01:00)に演説し、イラン情勢について最新情報を示す予定でした。「エピック・フューリー作戦」は33日目に入り、同氏は紛争が2〜3週間で終結し得ると述べ、停戦条件をホルムズ海峡の再開と結び付けました。 米新規失業保険申請件数は、前回の21.0万件に対し21.2万件と予想され、チャレンジャー人員削減数も公表予定でした。3月の米雇用統計(NFP)は4月3日(金)12:30(GMT)に発表予定で、前回の-9.2万人の後、6.0万人増が見込まれていました。平均時給は前月比0.3%、前年比3.8%、失業率は4.4%と予想されました。なお、聖金曜日(グッドフライデー)のため英米市場は休場でした。要点:前年との共通点
昨年は、ベイリー総裁が利上げ観測を明確にけん制し、ポンドの上値を抑える要因となっていました。足元でも同様の構図が見られ、英国のインフレ率は直近で3.4%と粘着的である一方、中銀は明確な政策方向を示すことに慎重でした。こうした乖離は、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策運営で慎重姿勢を維持する中、ポンドの重しとなりやすい状況でした。 2025年3月の米ISM価格指数の急騰が、米ドル高とスタグフレーション懸念の物語を後押ししたことが想起されました。今週も類似の警告サインが見られ、2026年3月のISM価格指数は55.8へ上昇し、1年超ぶりの高水準となりました。サプライチェーン内で物価圧力が強まりつつあることを示唆し、FRBが政策を緩めにくい要因となり得るとの見方でした。 2025年はイランを巡る地政学リスクが市場の関心を集め、エネルギー価格やリスク資産に大きな不確実性をもたらしていました。当時の出来事は過去のものとなった一方、足元でも世界の貿易・エネルギーの流れを乱す紛争が続いており、今後数週間に向けては、オプションを通じて下方リスクへの一定の備えを持つ戦略が妥当とされました。 昨年の重要な教訓の一つは、流動性が薄い聖金曜日にNFPが発表され、ボラティリティが拡大した点でした。今年も同様に、3月NFPが翌日4月3日(聖金曜日)に発表予定であり、市場再開後の月曜日に大きな価格ギャップが生じるリスクが意識されました。市場では約20万人の堅調な雇用増が見込まれる中、結果が大きく乖離すれば急変動につながり得る状況でした。 こうした環境では、連休入りにかけてインプライド・ボラティリティが上昇する展開が見込まれました。NFPが想定以上に強く、相場が下振れする局面に備える手段として、プットやプット・スプレッドなどオプションによるリスク管理が有効とされました。上値の重要な抵抗帯は1.2800近辺とされ、この水準に向けた戻り局面では売り圧力が強まりやすいとの見方でした。トレーディングを始めましょう – ここをクリックしてVT Markets口座を開設