RBA議事要旨が追加利上げの可能性を示唆したことを受け、豪ドルが上昇し、アジア時間にAUD/USDは0.6860近辺まで上昇しました。

    by VT Markets
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    Mar 31, 2026
    AUD/USDは5日続いた下落に歯止めがかかり、火曜日のアジア時間に0.6860近辺で取引されていました。動きの背景には、豪準備銀行(RBA)が3月会合議事要旨を公表したことがありました。 議事要旨では、理事会メンバーが追加の金融引き締めが必要になる可能性が高い点で一致した一方、その実施時期については見解が分かれたとされていました。また、原油が1バレル=100ドル近辺で推移すれば、6月期のCPIが約5%まで押し上げられ得ると指摘していました。さらに、多くのメンバーが、迅速に対応しなければインフレ期待がアンカーを失う可能性を懸念していました。

    RBA議事要旨と市場の反応

    豪州の民間部門信用は2月に前月比0.6%増となり、前月の0.5%増から加速し、市場予想とも一致していました。前年比の伸びは1月の7.7%から7.8%へ小幅に上昇していました。 また、米ドルが5日続伸の後に軟化したこともあり、同通貨ペアは上昇していました。中東情勢の緊迫化に伴い安全資産需要が高まる場合や、インフレと成長への懸念が重なる場合には、米ドルは再び強含む可能性がありました。 月曜日には、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、中東情勢の不確実性があるものの、米国の長期インフレ期待はなお十分にアンカーされていると述べていました。同氏は、現在のFRBの政策スタンスにより、イランを巡る情勢が経済に与える影響を見極めることができるとも説明していました。

    政策スタンスの乖離と取引への示唆

    足元の状況は異なっており、RBAは直近4会合にわたり政策金利を4.35%に据え置いていました。最新の四半期CPIではインフレ率が3.1%まで大きく鈍化しており、2025年に見られた追加引き締め圧力は和らいでいました。強硬(タカ派)姿勢から中立姿勢への転換は、次の金利変更が利上げより利下げとなる可能性が高いことを示唆しており、豪ドルの先行き見通しを根本的に変えるものでした。 一方、米FRBはより強固な姿勢を維持しており、フェデラルファンド(FF)金利は25年ぶりの高水準となる5.50%で推移していました。直近データでは、米コアインフレが2.8%と粘着的であることが示され、最新の非農業部門雇用者数(NFP)は21万5,000人増と堅調でした。こうした景気の底堅さは、FRBに早期利下げを検討する必要性を乏しくさせ、RBAとの明確な政策スタンスの乖離を生んでいました。 中央銀行の見通し格差が拡大する中、米ドルが豪ドルに対して相対的に強含む展開が継続し得るとみられていました。今後数週間にかけては、AUD/USDの下方向を意識したポジショニングが検討され得ました。AUD/USDのプットオプション買いやベア・プット・スプレッドの構築といったデリバティブ戦略は、リスク管理を行いながら下落局面へのエクスポージャーを確保する手段として有効になり得ました。 豪ドルの重要なドライバーである商品市況も、2025年と比べて弱い見通しを映していました。WTI原油は足元で1バレル=82ドル近辺で取引されており、昨年にインフレ懸念を高めた100ドル水準には達していませんでした。さらに豪州にとって重要な鉄鉱石についても、産業需要の減速を受けて1トン=100ドルを下回って推移しており、通貨見通しの重しとなっていました。

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