重要水準下抜けでテクニカル悪化
豪ドル/米ドルは0.7000を下抜け、50日単純移動平均線(SMA)の0.7015付近を割り込んだことで弱気に転じた形でした。また、0.6900周辺のサポート帯も下抜け、同水準は現在レジスタンスとして意識されている状況でした。 相対力指数(RSI)は37近辺へ低下し、勢いの弱まりを示す一方、売られ過ぎの水準には至っていない状態でした。MACDはシグナルラインを下回ったままマイナス圏での下落が進み、ヒストグラムのマイナス幅もやや拡大でした。 下値支持は100日SMAの0.6815近辺でした。日足終値で0.6815を下回れば、0.6700方向への下落余地が広がる可能性でした。 反発には0.6900回復が必要でした。上値をさらに伸ばすには、0.7000水準近辺にある100日SMAの上抜けが求められる展開でした。2026年にかけて弱気見通しが一段と強まる
2025年末に示した豪ドル/米ドルの弱気見通しは強まり、足元では0.6650近辺での推移となっている状況でした。当時も主要因だった米ドル高は、2026年2月の米雇用統計(非農業部門雇用者数)が市場予想を上回る21.5万人増となったことで一段と後押しされ、下方リスクの積み上がりを示唆する流れでした。 中東ではホルムズ海峡を巡る緊張激化が続き、米ドルへの安全資産需要を押し上げる要因でした。一方、豪ドルは国内指標の鈍化が重しでした。豪州の最新インフレ率は2.8%となり、豪準備銀行(RBA)が年後半に政策緩和を検討するとの見方が強まりやすい環境でした。 こうした景気見通しの乖離から、今後数週間は弱気のデリバティブ戦略が選好されやすい局面でした。権利行使価格0.6600を下回るプットオプションへの需要増が観測され、豪ドル/米ドルの1カ月インプライド・ボラティリティは11.5%へ上昇し、不確実性の高まりを反映している状況でした。下落継続を見込むプット買い、もしくは上値の限定を見込んだアウト・オブ・ザ・マネーのコール・スプレッド売りが選択肢となり得る局面でした。 ファンダメンタルズ面では、商品市況も不透明感を増していました。鉄鉱石価格が足元で1トン当たり100ドルを割り込み、豪ドルの追加的な下押し要因となり得る状況でした。テクニカル面では、2025年末にサポートとみられていた水準が現在は重要なレジスタンスに転じている状況でした。かつての支持線だった0.6815は上値の遠い天井となっており、市場心理に大きな変化がない限り試されにくい水準でした。 当面は下方向が抵抗の少ない展開に見えました。心理的節目の0.6700は先月に明確に割り込まれており、足元では小幅な戻り局面での直接の上値抵抗として機能している状況でした。この水準を回復できない場合、売り手が勢いづき、今後数週間で0.6500近辺を目標とする動きが強まりやすい展開でした。トレーディングを始めましょう – ここをクリックしてVT Markets口座を開設