キーポイント
・1月から3月までの米経済成長率は年率1.3%で、予想の1.6%を下回った。
・市場参加者は、今後のPCEインフレ報告に注目し、米金利の方向性を探っている。
金曜日のドル円相場は、他の主要通貨に対して厳しい展開となった後、回復基調となった。この反応は、米国の第1四半期GDPが下方修正され、今年後半の利下げの可能性が示唆されたことを受けたものだ。投資家は現在、金融政策のさらなる手がかりを求めて、今後のインフレ・データに注目している。
最近のデータでは、今年第1四半期の米経済成長率は年率1.3%だった。この数字は、主に個人消費の減少が原因で、1.6%という以前の予測から修正された。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、現在の金融政策がインフレ圧力を効果的に低下させていると指摘した。
https://x.com/BloombergTV/status/1796233712109047942?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1796233712109047942%7Ctwgr%5E4e1225a4277df31c69951a8083907aaf540e4464%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.vtmarkets.com%2Fanalysis%2Fdollar-steadies-before-inflation-test-yen-unaffected-by-tokyo-cpi%2F
米国債利回りは、5月14日以来の高水準となる、105.17まで上昇した。その結果、主要6通貨に対するドル指数を示すドルインデックス(DXY)は、夜間に104.63まで下落した後、104.76付近で推移した。
焦点はPCE価格指数へ
トレーダーは現在、米連邦準備制度理事会(FRB)が好んで使用するインフレ指標である個人消費支出(PCE)価格指数の発表に注目している。5月の消費者物価指数が低下したことで、利下げ観測が強まり、ドル安が進んだにもかかわらず、インフレが持続していることを示す最近のデータによって、その期待は弱まっている。
東京CPIが利上げ観測を煽り、円は底堅く推移
対ドルでは、東京のコア消費者物価が上昇に転じたにもかかわらず、円相場は安定して推移した。東京の消費者物価指数(CPI)が上昇したことで、日本の中央銀行による年内の利上げへの期待が高まった。
円相場は一時的に値を下げた後、1ドル=156円77銭と堅調に推移し、水曜日の4週間ぶりの安値157円715銭を上回った。円相場は34年ぶりの安値である160円245銭に接近しており、この水準は以前、東京によるドル売り介入を促した。
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