ダウ先物は欧州時間の月曜日、米国市場の寄り付き前に0.62%安となり、49,350を下回った。S&P500先物は0.49%安の7,120近辺、ナスダック100先物は0.47%安の26,700前後に下落した。
米国株先物は、米国とイランの緊張が再燃し、投資家のリスク回避姿勢(損失を避けるため安全資産を選びやすくなる動き)が強まったことで下落した。イラン国営通信IRNAは、テヘランが米当局者との協議再開を拒否したと報じ、「非現実的な要求」などを理由に挙げた。
イランは、短時間の再開を経てホルムズ海峡を再び封鎖した。トランプ米大統領が港湾封鎖(港の利用を制限する措置)の解除を拒否したことを受けた動きだという。
トランプ氏はSNS「Truth Social」で、米国の代表団が月曜日にイスラマバードへ向かい、イランとの交渉を行うと述べた。また、海峡の再封鎖を批判し、発電所や橋などイランの重要インフラ(生活や経済を支える基盤施設)を標的にするとの警告を繰り返した。
中東情勢でエネルギー価格が高止まりするなか、インフレ(物価の上昇)が根強いことから、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測は後退した。先週はダウ平均が3.19%上昇し、S&P500とナスダック100はそれぞれ4.54%高、6.84%高となり、両指数は最高値を更新していた。
FRBのウォラー理事は、労働市場の「均衡水準」(景気を押し上げも押し下げもしない程度の状態)に近い見方として、雇用の損益分岐点(増減がほぼ均衡する水準)がゼロ近辺になっている可能性が高いと述べた。サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、原油高が財(モノ)とサービスの物価全体へ波及しているかを見極めていると語った。