火曜日の欧州時間終盤、英ポンドは主要通貨に対して方向感がまちまちだった。対米ドルでは、英国の雇用統計を受けて序盤の下げの一部を取り戻したものの、GBP/USD(英ポンド/米ドル)は1.3510近辺で0.15%安となった。
英国のILO失業率(国際労働機関の基準で算出する失業率)は4.9%に低下し、市場予想の5.2%を下回った。2月までの3カ月の雇用者数は2.5万人増で、前回の8.4万人増から伸びが鈍化した。
Uk Labor Market Update
ボーナスを除く平均賃金(賞与の影響を除いた賃金の伸びを示し、賃金インフレの動きを把握しやすい指標)は前年比3.6%上昇となり、市場予想の3.5%を上回った。ただし、1月までの3カ月の3.8%からは低下した。
これらの統計は、英中銀(BOE:イングランド銀行)が4月30日の会合で政策金利を3.75%に据え置くとの市場の見方を下支えした。次の材料は水曜日の英国CPI(消費者物価指数)で、総合インフレ率(食品・エネルギーなどを含む全体の物価上昇率)は前年比3.3%と、前回の3.0%から上振れが予想されている。
米ドル指数(主要通貨に対するドルの総合的な強さを示す指数)は、次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長候補とされるケビン・ウォーシュ氏の指名承認公聴会(14:00GMT)を前に、98.20近辺で約0.2%上昇した。過去の発言・経歴として、強いドルを支持し、量的緩和(QE:中央銀行が資産を買い入れて市場に資金を供給する非伝統的な金融緩和策)に反対してきた点が意識される。一方で、政策環境としてはドナルド・トランプ大統領が利下げを求めている。