米・イラン情勢の行方に市場の関心が集まるなか、ウォーシュ氏の証言待ちでトレーダーは慎重姿勢を維持

    by VT Markets
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    Apr 21, 2026

    週明け月曜に荒い値動きとなった後、火曜アジア早朝の市場は落ち着いた。焦点は、米国とイランが次回協議に進む可能性と、ドナルド・トランプ大統領が米連邦準備制度理事会(FRB、米国の中央銀行)議長候補に指名したケビン・ウォーシュ氏の議会証言にある。

    トランプ氏は月曜、水曜に期限を迎える米・イラン停戦の延長について「極めて可能性が低い」と述べた。イラン側の首席交渉担当で国会議長のモハンマド・バーゲル・ガリバフ氏は、「脅しの影の下での」協議を拒否し、イランは「戦場で新たなカードを明らかにする準備をしている」と語った。

    米メディアは、JDバンス副大統領が火曜にパキスタンを訪問すると報じた。イランは代表団を派遣するかどうかを確認していない。

    欧州時間午前の米ドル指数(複数通貨に対するドルの強さを示す指数)は、98.00を上回る水準で小幅高。米国勢調査局はこの後、3月の小売売上高(家計の消費動向を示す統計)を公表する。米株価指数先物(株価指数を対象とする先物取引)は横ばいで、月曜の米国株は下落して終えた。

    英国ではILO失業率(国際労働機関の基準に基づく失業率)が、2月までの3カ月で5.2%から4.9%へ低下し、市場予想(5.2%)を下回った。賞与を除く平均賃金(賃金の基調を示す指標)は3.8%から3.6%へ鈍化。ポンド/ドルは1.3520近辺で推移し、3月の消費者物価指数(CPI、インフレ指標)は水曜早朝に公表予定。

    ユーロ/ドルは、ドイツの4月ZEW景況感調査(投資家・アナリストの景況感)を控えて1.1800を下回って取引された。ドル/円は159.00近辺を維持し、日本の財務相は必要なら行動する用意があると改めて述べた。金は1オンス=4,800ドルを下回って推移した。

    米・イラン停戦の期限切れリスクは、見出し(ニュース)で相場が急変する「ヘッドライン主導の変動」の典型例だ。2025年には、その後2週間でブレント原油先物のインプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の価格変動の大きさ)が15%跳ね上がり、参加者が衝突リスクを価格に反映させた。地政学的な期限に直結する資産では、オプション・プレミアム(オプション価格)が短時間で膨らみ得ることを示している。

    また、2025年4月のウォーシュ氏のFRB証言をめぐる不透明感は、米ドル指数の下支え要因だった。同氏が利上げに前向き(タカ派=インフレ抑制を重視し金利を高めに保つ立場)と受け止められ、「ドル高が長引く」との見方が広がったことで、ドルに連動しやすい通貨ペアの期近(満期が近い)変動が高まった。その後、ドル指数は夏場に100を超える水準まで上昇し、市場の警戒感は結果的に裏付けられた。

    ドル/円が159.00近辺で方向感を欠いた局面は、日本当局の警告があっても「口先介入(発言による牽制)」には限界があることを示した。最終的には、米国と日本の金利差(両国の金利水準の開き)が主要因となり、2025年後半にかけてドル/円を大きく押し上げた。中期では、政府の発言よりも需給や金利といったファンダメンタルズ(基礎的条件)が相場を左右する典型例である。

    地政学リスクがあっても金が上昇できなかった点も重要だ。1オンス=4,800ドルを下回り、ドル高と米金利上昇への見通しが意識された。金は「安全資産」とされる一方、実際の値動きは金融政策(中央銀行の金利運営など)への期待に左右されやすいことを改めて示している。

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