金(XAU/USD)は月曜日、4,790ドル近辺でほぼ横ばい。米国とイランの和平プロセスを巡る緊張が意識され、米ドル買い(ドルの需要)が下支えとなった。過去2週間は横ばいのレンジ(一定の値幅)で推移し、上値の目安(レジスタンス)は4,850ドル付近にある。
イラン外務省は、米国が日曜日にイランの貨物を押収したことを受け、和平プロセスを欠席する可能性があると述べた。テヘランはこれを「攻撃的行為」であり停戦合意への違反だと主張している。一方、市場では火曜日に協議が再開される余地も残ると見られており、米ドルの一段高は抑えられている。
テクニカル面では、4,850ドルを下回る限り、中立からやや弱気。4時間足チャートでは、MACD(移動平均収束拡散法:2本の移動平均の差で勢いを測る指標)がマイナス圏、RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)は50近辺で、上昇の勢いが弱いことを示唆する。
下値は4,730ドル近辺で支えられており、レンジ下限は4,600ドル付近。4,850ドル(4月8日、14日、15日の高値)を上抜ければ、5,000ドル超(5,000ドル台序盤)にある上値の目安が意識されやすい。
中央銀行は金の最大の保有主体で、外貨準備の分散のために購入することが多い。2022年は1,136トン(約700億ドル相当)を積み増し、年間購入として過去最高となった。買い手には中国、インド、トルコなどが含まれる。
金は、米ドルや米国債(米国政府が発行する債券)と逆方向に動きやすく、リスク資産(株など価格変動が大きい資産)とも逆相関になる場合がある。地政学リスク、景気後退への懸念、金利の変化で値動きしやすい一方、米ドル建てで取引されるため、米ドルの動きに影響されやすい。